食で繋ぐコミュニティ

食で繋ぐコミュニティ

essenceが考える「障害」「障害者」とは。

障害とは、社会において不便、不自由に感じるすべての事象。
障害者とは、社会において不便、不自由を感じるすべての人。

私たちは

知らないことがたくさんあります。その「知らないこと」とは、自分たちの知識や日常から掛け離れたものばかりなのでしょうか?一番身近な「生活」と いうことに目を向けた時、その中にも私たちの知らないことはたくさんあるはずです。隔離されてるわけではなく、すぐ側で同じように生活を営んでるのにも関わらず、私たちが知らないこと。その一つが、障害がある人たちのことです。障害と言っても「身体障害者」「知的障害者」「精神障害者」と大別され、先天的、後天的、更にその中でも一括りにはとてもできないくらい様々な障害が存在しています。そのことに同情して欲しいのではありません。ただ、すぐ側で生きている障害者のことを知って欲しいんです。そして次に、ほんの少しでいいので何かアクションを起こしてみませんか?その意思表示は、必ず「繋がり」を生み出します。その一歩を、義務でも責任でもなく楽しみや喜びを伴った一歩として踏み出せるような、尚かつ継続した活動として転じていく為の窓口として設立したのが、NPO法人「essence」(エッセンス)です。

言葉以外のコミュニケーションツール

そもそも飲食業における現在の社会的立ち位置が、外的要因によって作られていると感じる違和感に苛まれてきました。昨今、誰もが知っていて社会の中で必要とされている企業ですら、CSRが会社の存続の為にも重要な活動となっています。つまり、自分たちの存続可能な未来を自分たちで作って行くという意識は、当然ながら持ち合わせなければいけない時代になっているわけです。そんな中、「ほぼ嗜好品」という飲食業界、「無きゃ無いでいい」と言われれば一たまりもありません。そして私たち自身も、社会に属しているという意味や意義を自分たちに問い、本業だけに勤しむのではなく、営業利益だけではない社会業績へも目を向けなければいけないという思いは年々募っていたのでした。しかし、個人事業主が多い飲食業、経営と労働を兼務するパターンが多くなるうえに労働時間も長く、本業以外での活動に割く時間が作れない方がほとんどなのが現実問題ですので、無理なく継続的な活動を続けていくには、本業に即した手段を選択することが必然的に必要になってきます。「でも、具体的に何をすれば…」と考えている時に、ふと気づいたことがありました。それは私たちが日々行っている「物作りを通じた自己表現によって、お客さんと繋がっていく」という行為が、実は「言葉以外のコミュニケーションツール」という特化した能力を持った特殊な業種なのではないかということです。そんな時に耳にしたのが、「行きたいけど簡単には行けない…」という障害者の声でした。しかも身体的に難しい方ではなく、社会的に自立されている方の声でした。「全然来てもらっていいんですよ!」…という言葉を発したのは、そういえば初めてだったかもしれなかったことに、言葉を発してから気がつきました。「来たらダメ」とは当然言ってませんが「大丈夫。来て下さい!」とも言ってなかったんですね。私たちには想像もつかないくらいいろんな思いをされて生きてこられた障害者の方々に、「拒んでないんだから」というのはあまりにも一方的で配慮が足りないことでした。かと言って、それほど大きなアクションを必要とするわけでもありません。「上手にお迎えできないかも知れないけど、遠慮なく来て下さいね」そう手を挙げるだけでも「きっかけ」 くらいは作れるのではないか…、そう考え始めた時に上記の活動と結びついたのです。

そもそも飲食業における現在の社会的立ち位置が、外的要因によって作られていると感じる違和感に苛まれてきました。昨今、誰もが知っていて社会の中で必要とされている企業ですら、CSRが会社の存続の為にも重要な活動となっています。つまり、自分たちの存続可能な未来を自分たちで作って行くという意識は、当然ながら持ち合わせなければいけない時代になっているわけです。そんな中、「ほぼ嗜好品」という飲食業界、「無きゃ無いでいい」と言われれば一たまりもありません。そして私たち自身も、社会に属しているという意味や意義を自分たちに問い、本業だけに勤しむのではなく、営業利益だけではない社会業績へも目を向けなければいけないという思いは年々募っていたのでした。しかし、個人事業主が多い飲食業、経営と労働を兼務するパターンが多くなるうえに労働時間も長く、本業以外での活動に割く時間が作れない方がほとんどなのが現実問題ですので、無理なく継続的な活動を続けていくには、本業に即した手段を選択することが必然的に必要になってきます。「でも、具体的に何をすれば…」と考えている時に、ふと気づいたことがありました。それは私たちが日々行っている「物作りを通じた自己表現によって、お客さんと繋がっていく」という行為が、実は「言葉以外のコミュニケーションツール」という特化した能力を持った特殊な業種なのではないかということです。そんな時に耳にしたのが、「行きたいけど簡単には行けない…」という障害者の声でした。しかも身体的に難しい方ではなく、社会的に自立されている方の声でした。「全然来てもらっていいんですよ!」…という言葉を発したのは、そういえば初めてだったかもしれなかったことに、言葉を発してから気がつきました。「来たらダメ」とは当然言ってませんが「大丈夫。来て下さい!」とも言ってなかったんですね。私たちには想像もつかないくらいいろんな思いをされて生きてこられた障害者の方々に、「拒んでないんだから」というのはあまりにも一方的で配慮が足りないことでした。かと言って、それほど大きなアクションを必要とするわけでもありません。「上手にお迎えできないかも知れないけど、遠慮なく来て下さいね」そう手を挙げるだけでも「きっかけ」 くらいは作れるのではないか…、そう考え始めた時に上記の活動と結びついたのです。

何故「飲食業」と「障害者」?

「来にくかった方々に少しでも来てもらえるように」という単純なアクションは通常営業に何も支障はありません。地域にお住まいの方々に分け隔てなく来店してもらえる店作りは立派な地域貢献になると思いますし、障害者との接点の少ない日本の社会において、私たち飲食店が双方のコミュニティの受け皿の1つになれるとしたら、こんなに喜ばしいことはないでしょう。更に障害者と接するにおいて、私たちの「言葉以外のコミュニケーションツール」はとても有効で、ややもすれば何を話して良いかもわからず、心ない言葉はむしろ信頼を崩しかねない中で、私たちが人生の大半をかけて挑んでいる物作りを通して私たち自身を感じていただけたり、共に物作りを楽しめる場においては、打ち解ける時間の針を少し早く進めてくれる手助けになってくれるはずです(これは実際の活動実績の中で証明されてることでもあります)。そしてもう1つ、この活動に飲食業が有効であることは、既に全国に飲食店が点在しているということで す。障害者は全国に約750万人、全人口の6%を占めています。広い地域の方々をこの活動によってフォローしていこうと考えたとき、全国に新たな拠点を作る必要がないのです。全国に点在する障害者の方々、同じく全国に点在する飲食業の方々、その双方が結びつけば、小さかった点が面と成り、社会に一陣の風を吹かせることくらいは出来るのではないか…、そう思えてならないのです。

essence、一滴の雫のようなささやかな試みかも知れませんが、その雫が静かな水面に落ち広がりを見せる波紋のように、この活動も広がりを見せてくれることを願って名付けました。皆さんのご理解とご協力、そして積極的な参加を心よりお願い申し上げます。